訪問看護からの訪問が開始となるまでの流れ(ご依頼→面談・契約→訪問開始)
訪問看護に依頼するのは?
訪問看護ステーションに訪問を依頼をする依頼先は
①ケアマネージャーさん(居宅介護支援事業所)
②病院の地域連携室(退院調整の看護師さんなど)
③クリニック(担当医師から直接)
の大きく3ヵ所です。
依頼の内容は?
ご利用者様の状態・環境等によって様々ですが、ざっくり分けると、
①看護師のみ
②看護師+リハビリ
③リハビリのみ
の3パターンです。
①看護師のみ
状態観察や服薬管理、排便コントロール、創部の処置、点滴、入浴介助やお看取りなどなど。
本当に多岐にわたります。
②看護師+リハビリ
①に加えて、リハビリの依頼が来ることもあります。
リハビリ・・・2回/週
看護師・・・1回/週とか2回/月(隔週)
とか。こちらもバリエーションは様々。
看護師さんと療法士が連携することも訪問看護の醍醐味です。
③リハビリのみ
訪問看護への依頼でリハビリのみのご依頼もあります。
訪問看護ステーションからリハビリのみの訪問を行う場合、3ヶ月に1回は看護師が訪問する必要があります。
ご依頼→面談契約
訪問看護ステーションにご依頼先からお電話でご依頼があります。
例えばケアマネさんから「80代の女性で脳梗塞された方です。リハビリと看護師さんをお願いしたいです。空き状況いかがですか?」といったお電話があります。
ステーションの管理者等「ご依頼ありがとうございます。ご希望される曜日と時間帯はありますか?どちらにお住まいの方でしょうか?」など情報を収集します。
CM:「○○町にお住まいの方です。」
CM:「看護師さんには服薬管理と入浴介助を」
CM:「リハビリには歩行訓練やご自宅でお風呂に入れるようにお願いしたいです。」
管理者:「ありがとうございます!!では調整してまたお電話いたします。」
ーーー調整後ーーー
管理者:「〇〇ステーションの○○です。先程の新規のご依頼の方の件です。」
管理者:「ご提案できるのは、、、、、」
CM:「ありがとうございます。ではご家族様に確認してみますね。」
管理者:「よろしくお願いいたします!!」
ーーー確認後ーーー
CM:「○○居宅の○○です。」
CM:「先程の新規の方、ご提案いただいた時間と曜日でOKだそうです!!」
管理者:「ありがとうございます!!」
管理者:「では、面談と契約を行いたいのですが、ご都合の良い日ありますでしょうか?」
という流れでご依頼から面談・契約の日程調整までお電話でやり取りすることがほとんどだと思います。CM様やご利用者様によっては、ご依頼の段階で、ステーション管理者とご利用者様で調整しても良い、となる場合もあります。
面談・契約当日
CM様との待ち合わせ
ご利用者様、担当CM様と日程調整をして、面談・契約に伺います。ステーションから面談・契約に伺うのは管理者や所長等の管理職の方になるかと思います。待ち合わせ場所は事前にCM様と確認しておく必要があります。CM様とお会いしたら名刺交換など挨拶を行います。
ご利用者様宅へ
挨拶が済んだらご利用者様宅へお邪魔します。
入室したら、ご利用者様に挨拶し、名刺をお渡しいたします。
契約の前に
一通り挨拶が済んだら、CM様から計画書等の説明があります。目標の確認や、内容の確認を3者で行います。この場をサービス担当者会議とする場合が多いと思います。
確認が済んだら、契約に入ります。
契約
重要事項説明書、契約書、個人情報利用同意書など、書類を使って料金等の説明をし、必要箇所にサイン・捺印をしていだきます。
契約書等のお控えをお渡しし、初回訪問日の確認をして退室いたします。
訪問時の駐車場の確認も必要です。
訪問日初回
ステーションによって対応は様々ですが、私の経験では、担当者と管理者・所長等の管理職が同行して初回訪問をすることが多いと思います。
ご利用者様宅にお邪魔したら担当者を紹介し、サービスの開始となります。
ここで再度内容の確認や目標の確認をします。
まとめ
訪問看護のご依頼から初日までの流れを簡単にまとめました。
ご依頼から初日までの日数は短くて1週間とかそれ以下とかがあります。訪問看護指示書の依頼なども必要なので、開始日の設定は慎重に行う必要があります。
ご依頼から初日までの日数で長いときは、1ヶ月先、という場合もあります。
ステーション管理者や所長は、担当する看護師さんや療法士さんのスケジュールを確認したり、面談・契約の調整をしたりなど、いろんな情報を整理して、必要箇所に伝達することが重要です。